はじめにお話しておきたいのは、行政書士に限らず他の資格にも言えることですが、一定の学習量をこなすことを前提として話を進めていきます。
というのも国家資格の試験で、不合格になるほとんどの人は学習不足です。
研修を受けさえすれば合格できる、合格率が60%や70%を超える試験以外は
一定の学習量をこなさなければ、どんな試験でも合格できません。
ここで、比較的に優しい試験だと言ってしまえばそれイコール学習量が少なくても合格できると勘違いする人がいるのです。
ですが、そうではありません。
あくまでの一定の学習量をこなした上で、難易度が高いか、低いかということを忘れずにいて下さい。
それでは行政書士の難易度を紹介していきます。
まずは、合格率を見ていきます。
平成26年度 | 8.27% |
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平成25年度 | 10.10% |
平成24年度 | 9.19% |
数字だけで判断すれば、明らかに難易度は高いといえます。
しかし、一概に合格率だけで、試験の難易度は計れません。
何故なら、合格率というのは、受験者の質や数によって大きく影響するからです。
例えば、行政書士の国家試験なら、受験資格がまったくありません。
誰でも受験することが可能になるのです。
そうなると、本気で試験勉強に励む受験者が少なくなり、全体の質が下がる傾向にあります。
その証拠に毎年試験に申し込んでも受験しない人は1万以上もいるのです。
これは全員が本気で合格を狙ってくる高校受験や大学受験では考えられないことです。
ですから、行政書士の試験というのは、受験者のレベルが低く、その結果合格率が下がってしまうのです。
次に試験科目を見てみます。
各科目の詳しい詳細は、ここで説明してもきりがありませんので割愛します。
行政書士の試験科目は、法令科目と一般知識の2つあり、全部で8科目にもなります。
普通に考えれば試験範囲が広くて、勉強する前から挫折しそうになり、実際に大変です。
しかし、詳しく試験概要を理解できていれば、思うほど厳しいというわけではありません。
その理由は、合格基準と各科目の出題数に関係してきます。
行政書士の試験の合格基準は、全体の60%を取れば合格です。
それでいて、出題数は上記に記載しておりませんが、行政法と民法だけで、合格基準に届いてしまうのです。
つまり、全科目満遍なく学習する必要はないという事です。
もちろん、実際は行政法と民法だけ学習しても合格することは出来ませんが、
それでも、2科目を重点的に学習して、後の科目はポイントを抑える学習で合格できてしまいます。
このように一見難易度が高い試験ですが、きちんと行政書士の試験を理解できていれば、そんなにも難易度が高い試験ではないのです。勉強時間の目安として800時間くらいでしょう。
もし、行政書士に興味があるなら、法律の知識がほとんどなくても合格することは十分可能ですので、諦めず頑張って下さい。